私が足場の職人となって30余年が経とうとしています。
高校のアルバイトで始めた仕事ですが、当時から現場には困難な作業や危険が常にありました。
月日とともに経験を積み、技術も日々向上した今に至っても、その状況は変わりません。
今にしてみれば当時「あったらいいな」と思った物は実用化されていたり、近い製品があったりします。それでも現場から困難な作業や危険が消えることはありません。
職人は常に危険とともにあるのです。

今までは職人として「あったらいいな」をボンヤリと思うことしか出来ませんでした。そしてそれを形にすることは、メーカーの仕事であると漠然と考えていました。
しかし、日々耳に入ってくる落下事故や、目の当たりにする危険な瞬間を前に「何かできることはないか」考えました。それが「製品開発」です。

当研究所は、職人自らが製品をより早く低コストで世の中に普及させることにより、現場に「安全性を提案・提供」し「足場作業における落下事故の撲滅」を目指す集団です。
小さな町の研究所ですが、だからこそできることがあると私は信じています。

今後も皆様とともに想像をカタチに変え、より安全な現場を作ってゆきたいと考えております。